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天然記念物(てんねんきねんぶつ)

イチイ(いちい)

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    天然記念物(てんねんきねんぶつ)

紹介説明(しょうかいせつめい)

 イチイ科。日本のほか朝鮮(ちょうせん)、満州(まんしゅう)などに分布する常緑樹(じょうりょくじゅ)で庭木や盆栽(ぼんさい)として、また鉛筆材(えんぴつざい)として用いられています。葉は線形二列状(せんけいにれつじょう)またはらせん状にならびます。実は熟(じゅく)すと食べられますが、種子には有毒(ゆうどく)なタキシンがふくまれています。イチイは仁徳天皇(にんとくてんのう)が、この木で笏(しゃく)【官人が右手に持った細長い板】をつくり正一位(しょういちい)を授(さず)けたところから名づけられたと伝えられます。
 このイチイは、松本伝八郎重勝(まつもとでんぱちろうしげかつ)の代に、先祖(せんぞ)の松本勘解由介親照(まつもとかけゆのすけちかてる)がこの地に移住(いじゅう)したことを記念して植えたもののうちから、さらに水神の守りとして移植されたと伝えられます。樹齢およそ350年、木の高さ11.5m、根まわり4.6m。この大木は村の文化遺産(いさん)として、昭和50年6月5日に天然記念物に指定されました。

資料・他(しりょう・ほか)

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その他(そのほか)

  • 村指定天然記念物(昭和50年6月5日指定)

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