天然記念物（てんねんきねんぶつ）

米沢の千歳ザクラ（よねざわのちとせざくら）

地域（ちいき）：
会津地域（あいづちいき）
市町村（しちょうそん）：
会津美里町（あいづみさとまち）
カテゴリー：
天然記念物（てんねんきねんぶつ）

紹介説明（しょうかいせつめい）

米沢(よねざわ)集落西部の農地内にある一本木で、べにいろの花と大きな木の形は、遠くからでもよく見えます。ベニヒガンザクラの仲間で、この地方ではタネマキザクラ(種蒔桜)とよばれています。推定樹齢700年といわれ、幹まわり6ｍ、木の高さ14ｍ、枝は東西・南北に10ｍほどあります。平成17年に根を元気にするため、土に養分(ようぶん)をあたえ、病気で枯れた枝などを切り落としました。枝ぶりは小さくなりましたが、近年、木のいきおいがもどりつつあります。文永(ぶんえい)10（1273）年に、この地の地頭(じとう)富塚伊賀守盛勝(とみづかいがのかみもりかつ)が、佐布川(さぶかわ)の大金持ち江川常俊(えがわつねとし)の娘千歳(ちとせ)[常姫(つねひめ)]を供養(くよう)するために植えたという言い伝えが残っています。（昭和38年8月１日県の指定天然記念物に指定）