文化・芸術(ぶんか・げいじゅつ)
吉野せい(よしのせい)
地域(ちいき):
いわき地域(いわきちいき)市町村(しちょうそん):
いわき市(いわきし)カテゴリー:
文化・芸術(ぶんか・げいじゅつ)生没年:
1899~1977時代:
明治(めいじ)~昭和(しょうわ)
人物紹介(じんぶつしょうかい)
1899年に現在のいわき市小名浜(おなはま)に生まれました。
少女時代は小説家(しょうせつか)になるのが夢(ゆめ)でしたが、詩人の三野混沌(みのこんとん)【本名・吉野義也(よしのよしや)】との結婚後(けっこんご)、文章を書くことをいっさいやめ、現在の好間町(よしままち)できびしくつらい田畑をつくる開墾(かいこん)生活を送りました。
夫の亡くなった後、草野心平(くさのしんぺい)のはげましを受け、70歳を過ぎてから再び筆(ふで)をとりました。その後3年ほどの間に書いた作品による短編集(たんぺんしゅう)『洟(はな)をたらした神』を発表し、1975年に大宅壮一(おおやそういち)ノンフィクション賞と田村俊子(たむらとしこ)賞を受賞(じゅしょう)しました。
いわき市には、吉野せいの業績(ぎょうせき)を後世(こうせい)に伝えるとともに、若い人材を育てることを目的にした「吉野せい賞」があり、小説や評論(ひょうろん)などの作品を募集(ぼしゅう)しています。
資料・他(しりょう・ほか)
『いわきの人物誌(上)』 いわき市『吉野せい展図録』 いわき市立草野心平記念文学館
『暮鳥(ぼちょう)と混沌(こんとん)』 彌生書房
『吉野せい作品集』 彌生書房
主な業績(おもなぎょうせき)
- 1974年
短編集『洟をたらした神』【彌生(やよい)書房】を刊行しました。 - 1975年
『洟をたらした神』が第6回大宅壮一ノンフィクション賞と、第15回田村俊子賞を受賞しました。
のちに与えた影響(のちにあたえたえいきょう)
1977年『洟をたらした神』が劇団手織座(げきだんておりざ)によって演劇化され、吉野せいが生まれた小名浜で上演されました。その時の収益がいわき市へ寄付されました。いわき市はこれを受け、吉野せいの文学業績を記念して、1978年に「吉野せい賞」をつくりました。関連する史跡・施設(かんれんするしせき・しせつ)
・龍雲寺【北好間】吉野せい、三野混沌【夫】、吉野梨花【次女】の菩提寺(ぼだいじ)があります。
副読本(ふくどくほん)
関連文献(かんれんぶんけん)
詳しい情報の入手先(くわしいじょうほうのにゅうしゅさき)
いわき市立草野心平記念文学館電話:0246-83-0005
現地へ行くまでの交通案内(げんちへいくまでのこうつうあんない)
- 龍雲寺
JR磐越東線「赤井駅」より約1.5km
その他(そのほか)
教育委員会連絡先(きょういくいいんかいれんらくさき)
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