

郷土開発(きょうどかいはつ)
小林久敬(こばやしひさたか)
地域(ちいき):
県中地域(けんちゅうちいき)市町村(しちょうそん):
須賀川市(すかがわし)カテゴリー:
郷土開発(きょうどかいはつ)生没年:
1821~1892時代:
江戸時代(えどじだい)~明治(めいじ)
人物紹介(じんぶつしょうかい)
小林久敬(こばやしひさたか)は、文政(ぶんせい)4(1821)年に須賀川に生まれました。当時、須賀川は商業の町でにぎわっていましたが、日照り(ひでり)などの天気が続き、稲(いね)が実らず、農民(のうみん)は苦しい生活をしていました。そこで、久敬は「猪苗代湖(いなわしろこ)から水を引けば人々をすくえるのでは」と思いたち、30歳のとき、猪苗代湖と岩瀬地方が見渡(わた)せる斉木峠(さいきとうげ)にトンネルを通すことを考えました。その実現(じつげん)のために、自分の全財産(ぜんざいさん)を投げ出し用水路(ようすいろ)づくりの仕事にうちこみました。ところが、明治政府(めいじせいふ)と県は別のルートで安積疏水(あさかそすい)の工事をはじめたため、久敬の計画は実現することができませんでした。しかし、久敬の安積疏水への情熱(じょうねつ)と努力(どりょく)は、安積疏水完成のあと国に認められ、民間功労者(みんかんこうろうしゃ)として明治政府から銀杯(ぎんぱい)がおくられました。
資料・他(しりょう・ほか)
『わたしたちの須賀川』須賀川市教育委員会発行『須賀川市人物読本「先人のあしあと」』須賀川市教育委員会発行
『福島県人物風土記』 暁教育図書株式会社発行
『須賀川市史 第7巻「文化と生活編」』
須賀川市教育委員会発行
主な業績(おもなぎょうせき)
のちに与えた影響(のちにあたえたえいきょう)
安積疏水の開通は、現在の郡山周辺の発展に欠かすことのできない大きな事業でした。特に農業【水田】の振興に大きく貢献しました。関連する史跡・施設(かんれんするしせき・しせつ)
- 小林久敬翁顕彰碑
(けんしょうひ)
昭和25年、小林久敬の業績をしのんで建てました。 諏訪神社(すわじんじゃ)境内
副読本(ふくどくほん)
関連文献(かんれんぶんけん)
詳しい情報の入手先(くわしいじょうほうのにゅうしゅさき)
- 須賀川市教育委員会
生涯学習課
電話:0248-88-9171
現地へ行くまでの交通案内(げんちへいくまでのこうつうあんない)
- 小林久敬翁顕彰碑
(諏訪神社境内)
JR「須賀川駅」より徒歩約20分 「須賀川IC」から車で約5分
その他(そのほか)
教育委員会連絡先(きょういくいいんかいれんらくさき)

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