

伝統行事(でんとうぎょうじ)
請戸川鮭やな場(うけどがわさけやなば)

地域(ちいき):
相双地域(そうそうちいき)市町村(しちょうそん):
浪江町(なみえまち)カテゴリー:
伝統行事(でんとうぎょうじ)
紹介説明(しょうかいせつめい)
浪江町の中心街(ちゅうしんがい)の南と北に、2本の川があります。北の川は、請戸川(うけどがわ)【別名(べつめい)は泉田川(いずみだがわ)または室原川(むろはらがわ)】といい、南の川は、高瀬川(たかせがわ)といいます。この二つの川は、請戸海岸(うけどかいがん)からおよそ2kmの地点で合流して一本の川になっています。秋になると、大量の鮭(さけ)が卵をうむために、海から川をのぼってきます。昔からこの地方の人々は、鮭をとって大切な栄養源(えいようげん)としてきました。江戸時代には、中村藩(なかむらはん)が人工ふ化につとめ、むやみにつかまえることを禁止(きんし)して、資源(しげん)の保護(ほご)に努力したという記録がのこっています。
明治41(1908)年、川のまわりに住むおおぜいの人々が組合を作り、北川(請戸川)と南川(高瀬川)それぞれに、やな場を作りました。そして鮭をつかまえるともに、人工ふ化場をつくって大量の稚魚(ちぎょ)を育て川に放すようになりました。鮭という魚は、4年後にかならず生まれた川をのぼって卵をうむという習性(しゅうせい)があり、これを上手に利用して作られました。これは他よりも進んではじめられた事業でした。昭和41(1966)年には、今までの二つのやな場をやめ、合流する地点より川下に、東北地方でもっとも長いという120mの金属でできたやな場を作りました。その後、人口ふ化場がいくつもできて、秋になると県内外からおおぜいの観光客(かんこうきゃく)が集まるようになりました。
鮭が川をのぼっていくのは、9月終わりのころから11月なかばごろですが、このうち最も大量に見られるのは10月半ばから11月初めのころです。この期間には、やな場で鮭が売られるほかにも、勇ましいあみ上げの見学や、鮭つかみとり体験、鮭つり体験などを楽しむことができます。
資料・他(しりょう・ほか)
詳しく調べるために(くわしくしらべるために)
<詳しい情報の入手先>・浪江町役場 産業振興課 電話:0240-34-0247
<現地へ行くまでの交通案内>
請戸川やな場(津波により流失)
・JR常磐線「浪江駅」より車で10分
その他(そのほか)
ムービー

- 請戸川リバーライン(うけどがわりばーらいん)
- 大聖寺のアカガシ樹群(だいしょうじのあかがしじゅぐん)
- 半谷休閑(はんがいきゅうかん)
- 請戸川鮭やな場(うけどがわさけやなば)
- 佐々木俊一(ささきしゅんいち)
- 高瀬川渓谷(たかせがわけいこく)
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