

伝統行事(でんとうぎょうじ)
安波祭(あんばまつり)
地域(ちいき):
相双地域(そうそうちいき)市町村(しちょうそん):
浪江町(なみえまち)カテゴリー:
伝統行事(でんとうぎょうじ)
紹介説明(しょうかいせつめい)
安波祭(あんばまつり)は、豊漁(ほうりょう)と海上の安全をいのる浪江町請戸(うけど)地区にある苕野神社(くさのじんじゃ)の祭です。もともとは旧暦(きゅうれき)の1月24日に行われていましたが、近年では2月の第3日曜日に行われるようになりました。苕野神社は、たいへん歴史の古い神社で、昔は海上の小島にあったと伝えられていますが、現在では請戸地区の海岸にほど近い松林の中にあります。古くから豊漁・海上安全・豊作の神様として、地区の人々の信仰(しんこう)を集めています。
祭の当日は、神社から金銀の御幣(ごへい)をもった奉賛(ほうさん)の行列に続き、みこしが集落(しゅうらく)をめぐり歩きます。また、小学生が花笠(はなかさ)をかぶったおどり子のすがたで、「歌い婆(ば)さま」の歌にのって大船主(おおふなぬし)の家々を回り歩き、田植踊り(たうえおどり)をおどります。やがて、これらの行列は砂浜(すなはま)に作られた「おこや」とよばれる祭壇(さいだん)に着きます。紅白の幕(まく)の中にみこしをおき、神事(しんじ)がとり行われ、神楽(かぐら)、田植踊りがささげられます。
また一方では、若者が「安波(あんば)、安波」のいさましいかけ声で「樽神輿(たるみこし)」をかついで集落をねり歩きます。そして浜に着き、冬の冷たい海へ入ります。大うちわを先頭に、波しぶきの中で大あばれしたあと、海水でずぶぬれとなって砂浜に上がってきます。最後に、潮水(しおみず)をくんで、その水のにごり具合でその年の豊漁と豊作をうらない、祭は終わりとなります。
資料・他(しりょう・ほか)
詳しく調べるために(くわしくしらべるために)
<詳しい情報の入手先>・苕野神社(津波により流失)
・浪江町教育委員会 電話:0240-23-5601
<現地へ行くまでの交通案内>
苕野神社
・JR常磐線「浪江駅」より車で15分
その他(そのほか)
ムービー

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