教育(きょういく)
星 伊策(ほしいさく)
地域(ちいき):
南会津地域(みなみあいづちいき)市町村(しちょうそん):
下郷町(しもごうまち)カテゴリー:
教育(きょういく)生没年:
1876~1964時代:
明治(めいじ)~昭和(しょうわ)
人物紹介(じんぶつしょうかい)
星伊策(ほしいさく)は明治9(1876)年に下郷町で生まれ、明治29年に教師(きょうし)となりました。その頃のそろばんを使った割算(わりざん)は帰除法(きじょほう)という方法で、かけ算九々の他にも割算九々を暗記しなければならず、生徒(せいと)に負担(ふたん)の大きいこの方法に伊策は疑問(ぎもん)を持っていました。
授業(じゅぎょう)のかたわら、伊策は独自(どくじ)の方法で研究を進め、20年以上の記録(きろく)から「珠算改良研究録(しゅざんかいりょうけんきゅうろく)」をまとめました。
大正15年高等小学校で珠算(しゅざん)が科目にくわわると、珠算指導(しどう)で各地をめぐるため五十一才で退職(たいしょく)し、東北各県や北海道、東京にまで、彼の研究した割算九々を使わない商除法(しょうじょほう)というやり方を広めました。
その後、新しい商除法のやり方を教科書にのせるため、何度も文部省(もんぶしょう)へ通いました。ついに新しい教科書が完成し、現在一般的(いっぱんてき)となった商除法によるそろばんの割算が広まりました。
資料・他(しりょう・ほか)
『私の會津史(四)』 大塚實著『下郷町史 第四巻「教育文化編」』
主な業績(おもなぎょうせき)
- 明治29年
教師となりました。 - 大正10年
『珠算改良研究録』をまとめました。 - 昭和6年
商除法を用いた「乙種(おつしゅ)」として教科書が改訂されました。 - 昭和28年
県第二回文化功労賞(こうろうしょう)を受賞しました。 - 昭和35年
全国珠算教育連盟(れんめい)に表彰されました。
のちに与えた影響(のちにあたえたえいきょう)
昭和6年に商除法が教科書に加えられ、その後の普及(ふきゅう)活動により現在では珠算による割算は商除法が一般的なものとなりました。関連する史跡・施設(かんれんするしせき・しせつ)
副読本(ふくどくほん)
関連文献(かんれんぶんけん)
詳しい情報の入手先(くわしいじょうほうのにゅうしゅさき)
下郷町 町史編纂室現地へ行くまでの交通案内(げんちへいくまでのこうつうあんない)
その他(そのほか)
教育委員会連絡先(きょういくいいんかいれんらくさき)
- 弓田円蔵(ゆみたえんぞう)
- 観音沼森林公園(かんのんぬましんりんこうえん)
- 中山風穴地特殊植物群落(なかやまふうけつちとくしゅしょくぶつぐんらく)
- 半夏祭り(はんげまつり)
- 日暮の滝(ひぐらしのたき)
- 観音堂(中の沢観音堂)(かんのんどう)
※関連(かんれん)する項目(こうもく)を表示(ひょうじ)しています。
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