

伝統行事(でんとうぎょうじ)
岩角山大梵天祭(いわづのさんだいぼんてんさい)
地域(ちいき):
県北地域(けんぽくちいき)市町村(しちょうそん):
本宮市(もとみやし)カテゴリー:
伝統行事(でんとうぎょうじ)
紹介説明(しょうかいせつめい)
祭の日の朝、神社に大きな白梵天(ぼんてん)【長い竹や棒(ぼう)の先に、和紙や白いぬのをつけたもので、神様がよりつくとされるもの】12本、うるう年には13本が木の台に立てられます。寺務所(じむしょ)の広間には信者が持ち帰るための金や銀の小梵天(しょうぼんてん)が多数そなえられています。寺では赤飯、麩(ふ)、菓子(かし)、レンコン、たけのこなどをのせた御本膳(ごほんぜん)を5つととのえます。
寺務所の広間で「梵天浄(きよ)めの式」があり、このあと寺務所前にほら貝をはじめ、高張提灯(たかはりちょうちん)、大梵天(だいぼんてん)、御本膳、金梵天(きんぼんてん)、僧侶(そうりょ)などの順にならび、石段(いしだん)を上って毘沙門堂(びしゃもんどう)で梵天と膳(ぜん)をそなえます。ここで護摩祈祷(ごまきとう)と大般若経(だいはんにゃきょう)のお経(きょう)が読まれ、その間に総代(そうだい)や信者(しんじゃ)は梵天を持っておくに進み火で清めます。やがて大梵天が神社の広場にいる信者の中になげ入れられると、信者はいっせい大梵天に集まってうばい合い、お守りとして幣束(へいそく)の紙や竹の小さいかけらを持ち帰ります。
かつて、この祭りは豊作(ほうさく)をねがい、膳や梵天をおさめていました。しかし、この地方は古くから、養蚕(ようさん)がさかんであったことから、養蚕の安全と豊作をいのるようになり、梵天を持ち帰ればかなえられると信じられ、はげしいうばい合いが行われるようになりました。
なお、岩角山(いわづのさん)は全山が県指定の名勝天然記念物(めいしょうてんねんきねんぶつ)になっており、岩にほられた仏ぞうもあります。
資料・他(しりょう・ほか)
『うつくしま祭り50選スペシャル』『白沢村史』
詳しく調べるために(くわしくしらべるために)
その他(そのほか)
- 県指定名勝天然記念物(岩角山)
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